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ドメイン変更がSEOに与える影響とは?デメリットや注意点などを解説
ドメイン変更は極力行わないほうがいいですが、会社名やサービス名、事業内容の変更などさまざまな理由によって、運営しているホームページをリニューアルすることになった場合、ホームページのドメイン名を変更しなければならないこともあります。
ドメイン名の変更には大きなリスクがありますので、事前にどのようなデメリット・影響があるのかをしっかりと把握してから、ドメイン変更するかどうかを判断するのが賢明です。
そこで今回は、ドメイン変更のデメリットやSEOへの影響、ドメイン変更の悪影響を抑える方法、注意点などを詳しく解説していきます。
ドメイン変更のデメリット
ドメイン変更には、主に下記のようなデメリットがあります。
- 今まで積み上げてきたドメインエイジが0になる
- 外部リンクによるSEO効果を失う可能性がある
- URLを記載している名刺などの作り直すコストが発生する
上記のデメリットについて、下記にて詳しく説明していきます。
今まで積み上げてきたドメインエイジが0になる
ドメイン変更を行うと、今まで積み上げてきたドメインエイジが0になり、リセットされていまいます。
ドメインエイジとは、その名の通り「ドメインの年齢」のことであり、WEBサイトに割り当てるドメインを取得し、そのドメイン名がGoogleなどの検索エンジンからインデックス(認識)されるようになってから現在まで経過した期間(年数)のことです。
このドメインエイジは、サイトの価値を高める間接的なSEO要因と言われていて、ドメインエイジが長ければ長いほど信頼性が高まり、SEO評価につながる(=検索エンジンでの検索結果で上位表示されやすい)とも言われています。
今まで利用していた旧ドメインを新ドメインに変更してしまうと、ドメインエイジは0になってしまうため、再び新ドメインのドメインエイジを育てていかなければなりません。
また、旧ドメインのドメインエイジによって得ていた集客力がなくなり、ホームページへの訪問者数を減らす原因にもなってしまいます。
外部リンクによるSEO効果を失う可能性がある
ドメイン変更を行うことによって、外部リンクによるSEO効果を失ってしまう可能性があります。
外部リンク(=被リンク)とは、外部のホームページに自分のホームページのリンクが貼られていることを言います。
一般的に、この外部リンクが多ければ多いほどSEO評価につながり、検索順位が上昇するとされています。
しかし、ドメイン名を変更してしまうとURLが変更されてしまうため、今までの外部リンクが繋がらなくなり、検索エンジンの評価が下がってしまう可能性があるのです。
URLを記載している名刺などを作り直すコスト
ドメインを変更すると、旧URLを記載している名刺やパンフレット、印刷物などのさまざまなものを作り直す必要が出てきます。
それによって今まで使っていたものが使えなくなる、かつ、新しく作り直すコストがかかるというデメリットが発生してしまいます。
このように、ドメイン変更にはさまざまなデメリットがあることをご理解いただけたかと思います。
それでもサイト運営をしていく中では、どうしてもドメイン変更をしなければならないという状況になるケースもあります。
そこで、次の項目ではドメイン変更による影響を極力抑える方法についてご紹介していきます。
ドメイン変更の影響を極力抑えるには?この手順でドメイン変更しよう
ドメイン変更は極力行わない方がいいですが、どうしても変更する必要がある場合には、下記の手順でドメイン変更を行うのがおすすめです。
- 新ドメインを用意
- 新旧ドメインを整理
- バックアップ&ドメイン変更
- 301リダイレクトの設定
- Googleへサイトマップ送信
上記それぞれの項目については、下記にて詳しくご説明していきます。
1.新ドメインを用意
まず始めに、新ドメインを用意します。
新ドメインを取得する際は、特に業者を変更する理由がなければ、旧ドメインと同じドメイン取得会社で取得するのが無難です。
というのも、同じドメイン取得業者で新ドメインを取得したほうが移行しやすくなり、設定や移行作業などが煩雑化するのを防ぎます。
2.新旧ドメインを整理
続いて、新旧ドメインのURLを整理しましょう。
複数のカテゴリーがある場合などは、それぞれのカテゴリーごとにURLを分類することによって、一目見ただけで情報を把握できてわかりやすくなりますよ。
3.バックアップ&ドメイン変更
続いて、新ドメインへのデータ移行に際して、あらかじめデータのバックアップをしっかりと取っておきましょう。
バックアップが取れたら新ドメインへデータを移行し、ドメイン変更作業を完了させましょう。
4.301リダイレクトの設定
ドメイン変更が完了したら、301リダイレクトを設定します。
301リダイレクトとは、WEBサイトにアクセスした際に、指定したWEBページから自動的に他のWEBページへと恒久的に転送することです。
301リダイレクトを設定することで、旧URLが持っているSEO評価を引き継ぐことができると言われています。
301リダイレクトを設定方法として、今回下記でご紹介する「.htaccessファイル」の記述内容は、利用しているサーバー環境や使用状況によって異なるため、あくまで一般的なものという認識で参考にしてみてください。
- FTPソフトから「.htaccessファイル」をダウンロード
- 「.htaccessファイル」をテキストエディタで開く
- ファイル内の先頭部分に下記内容を記述(※●●●部分は旧ドメイン、△△△部分は新ドメイン)
12345<IfModule mod_rewrite.c>RewriteEngine OnRewriteCond %{HTTP_HOST} ^(www.●●●.com)(:80)? [NC]RewriteRule ^(.*) http://www.△△△.com/$1 [R=301,L]</IfModule> - 「.htaccessファイル」をFTPソフトでサーバーにアップロード
- 旧ドメインにアクセスし、正常に新ドメインに転送されるかをチェック
今回はFTPソフトを利用した「.htaccessファイル」の設定方法をご紹介しましたが、お使いのレンタルサーバーによっては、レンタルサーバーの管理画面から設定できる場合もありますので、そのような場合にはFTPソフトは不要です。
5.Googleへサイトマップ送信
301リダイレクト設定が完了したら、サイトマップをGoogleに送信しましょう。
Google Search Console(グーグル サーチコンソール)でサイトマップを送信することによって、新ドメインをより早くGoogleに認識してもらうことができます。
Google Search Console
ドメイン変更で301リダイレクト設定する際の注意点
ドメイン変更に伴い、301リダイレクト設定をする際には、下記のような注意点があります。
- Googleペナルティを受けたページ(コンテンツ)は新ドメインに移行しない
- SNSシェア数がリセットされる
まず1点目に、以前Googleペナルティを受けたページ(コンテンツ)がある場合には、そのページは新ドメインに移行せず、また1からそのコンテンツを作って新ドメインで運用していったり、リダイレクトから削除しておいたりするのが安全策と言えるでしょう。
301リダイレクトを設定すると、旧URLが持っているSEO評価を引き継ぐことができると言われていますが、これは良い評価だけではなく、悪い評価も引き継いでしまいます。
悪い評価を新ドメインに引き継がないためにも、上記の点を注意しましょう。
2点目の注意点は、リダイレクト設定をすると旧ドメインで得ていたSNSシェア数がリセットされてしまうということです。
SNSからのアクセスを中心に運営している場合などには、ドメイン変更を行いリダイレクト設定すると、少なからず影響が出てくる可能性が高いため注意しましょう。
ホームページ制作でお悩みの場合は、弊社にご相談ください
今回は、ドメイン変更を行った時に発生するデメリットや、ドメイン変更の影響を極力抑える方法についてお伝えしましたが、「よくわからないから丸ごとお願いしたい」「専門的で難しいから、代行してほしい」などの場合には、弊社にお問い合わせください。
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