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ネームサーバーの変更に時間がかかるのはなぜ?その理由を解説
ネームサーバー(DNSサーバー)の変更作業をしていて、「何だか遅いな…正常に変更できているのかな…?」などと不安になってしまうことも多いです。
しかし、基本的にネームサーバーの変更には浸透するまでに時間がかかり、最短数時間~最大72時間ほどになると言われています。
そこで今回は、ネームサーバーの変更に時間がかかる理由や、DNSの浸透を早める方法はあるのか?などについてご紹介していきます。
ネームサーバー(DNSサーバー)とは
ネームサーバー(別名:DNSサーバー)とは、インターネット通信時にサーバーやメールサーバーとドメイン名を結びつけるための名前解決を行うサーバーです。
ネームサーバーでは、ドメイン名をIPアドレスに変換してホームページを表示しているので、このネームサーバーがきちんと設定されていないと、正常にホームページが表示されなくなってしまいます。
ネームサーバー設定についての詳しい解説は、こちらの記事をご参照ください。
▼ネームサーバー設定とは?DNSサーバー設定とは?意味や設定方法などを徹底解説
DNS切り替え(DNS反映)に時間がかかる理由
冒頭でもご紹介したように、DNSの切り替えを行うと、反映されるまでに最短数時間~最大72時間ほどかかると言われていて、時間がかかってしまいます。
DNSの切り替えに時間がかかる理由は、複数の権威DNSサーバー(権威サーバー)内のキャッシュデータを更新するのに時間がかかるからです。
下記の図は、DNSサーバーの仕組みを表した例です。
権威DNSサーバーとは、ある範囲内のドメイン名とIPアドレスなどの情報を保持していて、他のサーバーに問い合わせることなく応答を返すことができるサーバーで、ルートサーバーやJP DNSなどドメインに応じてさまざまなDNSサーバーがあります。
キャッシュデータとは、過去に取得した情報を保存しておいて、再利用できるように記録されるデータのことです。
DNSの切り替えを行った際には、1台のDNSサーバー内の情報を変更すれば完了するというものではなく、複数の権威DNSサーバー内の情報を変更しなければいけません。
権威DNSサーバーは複数台あり、それぞれが管理している情報が異なり、問い合わせに対して自分が保持している情報のみを答えるという仕組みとなっています。
DNSの切り替えを行っても、以前の情報がキャッシュとしてそれぞれの権威DNSサーバー内に残っているため、全ての権威DNSサーバーが新しい情報に変更されない限り、DNSの浸透が完了することはありません。
これが、DNS浸透に時間がかかる理由の詳細になります。
DNS浸透時間を早める方法はある?
DNSの浸透には時間がかかってしまいますが、「ホームページが利用できないのは困るから、どうにかDNS浸透時間を早める方法はないの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
どこのドメインサービス会社でも通用するというわけではありませんが、バリュードメインなどの一部のドメインサービスで、「TTL設定を最も短い時間に設定する」ことで、DNSの浸透時間を早められる可能性があります。
TTL(ティーティーエル)とは、Time To Liveの頭文字を取った言葉で、データの有効期限を意味します。
バリュードメインを例に解説すると、まずコントロールパネルにログインし、TTL設定の項目で最低時間の「120秒」を入力して保存します。
TTLの時間を最低の120秒に設定することで、DNSの浸透時間を早められる傾向があります。
ドメインサービスによって、TTLの時間を設定できる場合とできない場合がありますので、お使いのドメインサービスでTTL設定の項目があるかどうかをコントロールパネルで確認してくださいね。
DNSサーバー設定が正しくできているかを確認する方法
DNSサーバー設定を変更すると反映までに時間がかかりますが、正常にできているのかわからないと不安になることもありますよね。
そのような場合には、Windows付属のnslookupというコマンド(コマンドプロンプト)を利用するとDNSサーバー設定を確認することができます。
下記の記事では、詳しい方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼DNSサーバー設定確認をnslookupコマンドで行う方法とは?コマンドプロンプトで確認
ホームページ制作でお悩みの場合は、弊社にご相談ください
ネームサーバー設定は、ホームページを利用するにあたって重要な役割を担っています。
今回は、ネームサーバーの切り替えに時間がかかる理由などについてお伝えしましたが、「よくわからないから丸ごとお願いしたい」「専門的で難しいから、代行してほしい」などの場合には、弊社にお問い合わせください。
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