クレジットカードの普及により、インターネットで購入する際の決済方法の中でクレジットカード決済は最も利用されている方法(※総務省の統計調査データ:通信利用動向調査:報道発表資料の平成27年調査より)となっています。
ECサイトなどのネットショップを開く為には、クレジットカード決済の導入は今やほぼ必須となりました。
Webサイトにクレジットカード決済を導入するには、クレジットカード会社との契約と決済システムをサイトに設置する事が必要です。
今回は自社サイトにクレジットカード決済を導入しようとお考えの方に、クレジットカード会社との契約方法や決済システムの導入方法などをご紹介します。
目次
顧客がクレジットカード決済で商品購入してから入金までの流れを解説
まず初めに、クレジットカード決済で商品購入した時の売上の入金など流れをご紹介します。
クレジットカード決済を利用すると、商品を購入した顧客、サイトの事業主、クレジットカード会社のそれぞれの間で、やり取りが発生します。
一般的な購入の流れは以下の通りです。
- 顧客が販売サイトの商品を購入
- サイト事業者がクレジットカード会社に決済情報を送信
- クレジットカード会社がサイト事業者へ決済結果を通知
- クレジットカード会社がサイト事業者へ売上を入金
- サイト事業者から顧客へ商品を提供
- クレジットカード会社が顧客へ代金請求・顧客がクレジットカード会社へ支払い
購入の流れにもあるように、クレジットカード決済は、顧客のカードの決済情報をクレジットカード会社へ送信する事が必要です。
そして、クレジットカード会社に決済情報を送信するには、サイト事業者はクレジットカード会社との契約が必須となります。
クレジットカード決済の導入方法は直接契約と決済代行会社との契約の2つ
日本国内には、主要なクレジットカード会社として、VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Clubがあります。
これらの国際ブランドと呼ばれているブランドの、クレジットカード決済を導入するには、それぞれのクレジットカード会社との契約が必要です。
対応しているブランドが多いほど、より多くの顧客が利用しやすいサイトになります。
クレジットカード会社との契約には2つの方法があります。
1つは、それぞれのクレジットカード会社に契約を申し込む直接契約で、もう1つは決済代行会社を利用して複数のクレジットカード会社と契約する方法です。
クレジットカード会社と直接契約
自社サイトでクレジットカード決済を導入したい場合、サイト事業主はクレジットカード会社に契約を申し込む事ができます。
審査に通れば加盟店となり、そのブランドのクレジットカード決済が利用できるようになります。
直接契約は、決済代行業者などの仲介を入れないので、費用を抑えられるメリットがあります。
しかし、複数の会社と個別に契約していくと、各クレジットカード会社とのやり取りが非常に煩雑となります。
更に、クレジットカード会社ごとに審査基準が異なるので、審査に出してはサイトの修正を繰り返して、準備にかなりの時間がかかる事もあります。
契約の審査が終わった後も、それぞれのクレジットカード会社の入金などのタイミングが異なるため、入出金の管理業務の負担もかかってしまいます。
決済代行会社を利用して契約
決済代行会社との契約は、複数のクレジットカード会社とのやりとりを一本化できる方法です。
サイト事業者が決済代行会社と契約をすると、決済代行会社はサイト事業者に代わって複数のクレジットカード会社と契約交渉をおこないます。
クレジットカード会社との契約代行だけではなく、会社ごとでバラバラになる入出金のタイミングを決済代行会社が1回にまとめる事で経理負担の軽減もできます。
また、決済代行会社が提供する、セキュリティがしっかりしている決済システムを選択する事も可能です。
手数料は発生するものの、煩雑な手続きを減らせるため、簡単にクレジットカード決済を導入・管理できます。
法人はもちろん、個人事業主も審査が通れば利用できるので、簡単にクレジットカード決済を導入したい方におすすめです。
決済代行会社が提供するクレジットカード決済システム
契約などの各種手続きができたら、次はサイトにクレジットカード決済システムを導入します。
決済代行会社が提供する決済システムには様々な方法がありますが、主に利用されるのは3つのサービスです。
- Webリンク(サイト遷移)型
- データ伝送(API)型
- トークン(JavaScript)型
決済システムがサイトに設置できれば、クレジットカード決済の導入は完了です。
Webリンク(サイト遷移)型
Webリンク型は、販売サイトにクレジットカード決済システムへのリンクを貼る方法です。
サイト事業者が、販売サイト内に決済システムを構築する必要がなく、決済代行会社が発行するリンクタグ(HTMLソース)をサイト内に埋め込む事で実装ができます。
リンクをサイトに貼るだけなので、プログラミングの知識は必要なく、手軽に決済システムをサイトに導入できる点が大きな特徴です。
リンク先で顧客はカード情報を入力するため、サイト事業者が顧客のカード情報を保持する事はありません。
ただし、販売サイトからカード決済の際に画面が切り替わるため、顧客によってはサイト離脱のきっかけになる事もあります。
API型
API型は、サイト事業者が決済システムを構築して、顧客にカード情報を入力してもらい、入力した情報を販売サイトが決済代行会社に接続して送信する方法です。
決算システムをサイト事業者が構築するため、デザインを自由にカスタマイズできるのが大きな特徴です。
サイト事業者が決済システムの作り方を理解している場合に適した方法となっています。
販売サイトから決済サイトへの遷移は無く、顧客が違和感をおぼえずに決済を進められます。
ただし、サイト事業者が顧客情報を保持するため、情報漏洩のリスクがあり、セキュリティ面での負担があります。
また、決済機能の導入には、APIを扱える程度のプログラミングの知識が必要となります。
トークン(JavaScript)型
トークン型は、JavaScriptという方法を使い、販売サイトで顧客が入力した情報を、販売サイトのサーバーに保持する事なく、そのまま決済代行会社へ送信する方法です。
販売サイトのフォームの中にJavaScriptを埋め込む形になるので、見た目は販売サイトのページのままで、他のサイトへ遷移される事はありません。
見た目が変わらず、サイト事業者がカード情報を保持する事もないという特徴があります。
ただし、実装するにはJavaScriptに関するプログラミング知識が必要になります。
サイトへのクレジットカード決済導入でお悩みの方はご相談ください
PayPalやStripeなど、近頃はクレジットカード決済システムが導入されているネットショップが多くなりました。
長年サイトを運営してるけれど、HTMLやJavaScriptの知識には自信がない、という事業者様も多いかと思います。
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弊社にお問い合わせいただく70%は、専門知識を持たれていない読者様からです。
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