無料レンタルサーバーのメリット・デメリットとは?有料サーバーとの違いも解説

ホームページやネットショップ、ブログを始めようと思ったときには、インターネット上の住所と言われる「ドメイン」の他に「サーバー」も必要になります。

レンタルサーバーには、無料のものと有料のものが存在します。

「無料でレンタルサーバーを使えるなら、そっちのほうがいい…!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、無料レンタルサーバーと有料レンタルサーバーでは大きな違いがあります。

今回は、無料レンタルサーバーのメリット・デメリットをご紹介するにあたって、有料レンタルサーバーとの違いにも触れていきますので、無料レンタルサーバーの特徴をしっかりと把握した上で、どのレンタルサーバーを利用するかを判断してくださいね。

レンタルサーバーとは?

サーバー

レンタルサーバー(別名:ホスティングサーバー・ホスティングサービス)とは、文字通りサーバーをレンタルするサービスで、レンタルサーバー運営会社からサーバーを借りて利用することになります。

レンタルサーバーを利用してホームページを運営していく場合、ホームページの運営者は自分のサイトデータをまとめて、契約しているレンタルサーバー業者のサーバーにサイトデータを送ります。

その一方で、あなたのホームページを閲覧したいユーザーは、サーバーに「このホームページが見たい!」とリクエスト(要求)を送り、あなたのホームページを閲覧することができるという仕組みになっています。

図

下記の記事では、レンタルサーバーに関するさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

レンタルサーバーとは?初心者の方向けにわかりやすく解説!仕組みや種類、役割などまとめ

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無料レンタルサーバーと有料レンタルサーバーの違い

サーバー

無料レンタルサーバーと有料レンタルサーバーの主な違いは、下記の通りです。

※下記の内容は、あくまで一般的な仕様を表記しているので、レンタルサーバーによっては異なる場合があります。

  無料レンタルサーバー 有料レンタルサーバー
費用 無料 有料
サポート なし 充実
容量 低容量プランのみ 月額料金に応じて大容量プランあり
独自ドメイン 利用不可が多め 利用可能
サーバーの安定性 不安定 安定
広告 自動表示 非表示
プログラミング言語 制限あり 制限なし
商用利用 不可な場合あり 可能
メールアカウント なし あり

上記のように、無料レンタルサーバーと有料レンタルサーバーではさまざまな違いがあります。

下記の項目にて、無料・有料レンタルサーバー両者のメリットやデメリットを詳しく解説していきます。

無料レンタルサーバーのメリット

メリット

無料レンタルサーバーのメリットは、ずばり、

  • 無料でレンタルサーバーを利用できる

という点です。

この点は、無料レンタルサーバーの最大のメリットと言っても過言ではありません。

通常、レンタルサーバーを利用するとなると、サーバー設備の維持費用などを月額料金として負担しなければなりません。

これが無料レンタルサーバーの場合、提供されているサービスが終了しない限り、サーバー維持費や管理費などの月額料金を支払うことなく、ホームページやブログなどを運用することができます。

無料レンタルサーバーを利用するケースの一例としては、ブログなどを本格的に運用し始める前にテスト用として導入したり、アフィリエイト目的でさまざまなブログに少しずつ記事を投稿していって一番アクセスが入りそうなブログを見極めたりするなど、試験的に利用するケースがあります

とはいえ、無料レンタルサーバーには多くのデメリットが存在するので、次の項目でご紹介する詳しいデメリットもしっかりとご確認くださいね。

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無料レンタルサーバーのデメリット

デメリット

無料レンタルサーバーの主なデメリットは、下記の通りです。

  • サービス終了の可能性あり
  • サポートに対応していない
  • 低容量の場合が多い
  • 独自ドメインが利用できない場合あり
  • サーバーの安定性が低い傾向あり
  • 自動的に広告が表示される
  • MySQLやPHPなどのプログラミング言語が利用できない場合あり
  • 商用利用できない可能性あり
  • メールアカウントがない

上記の各項目に関する詳細は、下記にてご説明していきます。

サービス終了の可能性あり

無料レンタルサーバーは、ユーザーが無料でレンタルサーバーを利用できる分、サーバー業者側の収益性が有料レンタルサーバーよりも低いため、大手の無料レンタルサーバーであってもサービスが終了してしまう可能性があります

サービスが終了してしまうと、今まで利用していたドメインが使えなくなったり、ホームページのデータを取り出せなかったりするなど、今まで頑張って運営してきたものが水の泡になってしまう可能性があります。

実際に、20年近く運営が続いた無料ホームページ作成サービスだったYahoo!ジオシティーズは、2019年3月末をもってサービス終了となりました。

サービスが終了する前にデータをバックアップできれば良いですが、中にはバックアップ機能がないケースもあるため、最悪の場合データやホームページも消えてしまいます

このような大きなリスクがあるのが、無料レンタルサーバーのデメリットの一つになります。

サポートに対応していない

無料レンタルサーバーは、業者側の利益が少ないためサポートに対応していないというケースが大半です。

何もトラブルがない時は特に問題ないかもしれませんが、ホームページにアクセスできなくなったり、サーバーに問題が発生したりと何かトラブルが発生した場合、サポートがないと全て自力で解決しなければいけないので、初心者の方などの場合、非常に困ってしまいます。

反対に、有料レンタルサーバーの場合には、24時間365日のメール問い合わせや電話問い合わせなど充実したサポート体制があるケースも多いです。

ホームページにアクセスできない状況に陥った場合、アクセスできない時間の分だけお客様も離れてしまうため、売上の機会損失にもつながってしまいます。

そのような事態を一刻も早く抜け出すためにも、トラブル対応に自信がない方はサポート体制が整っている有料レンタルサーバーを選択するのがいいでしょう。

低容量の場合が多い

無料レンタルサーバーで提供される容量は、だいたい1GB未満とかなり低容量であるケースがほとんどです。

例えば、無料レンタルサーバー「XFREE(エックスフリー)」は、利用できる容量が1GB~2GBと低容量ですが、XFREEと同じ運営母体の有料レンタルサーバー「XSERVER(エックスサーバー)」だと利用できる容量は200GB~となっています。

エックスフリー

参照:無料レンタルサーバー【XFREE(エックスフリー)】

上記のように、無料レンタルサーバーの容量を有料レンタルサーバーと比較すると100倍~200倍の差があり、長期的に記事や画像を投稿していく中で、途中で容量不足になってしまう可能性が高いです。

その点、有料レンタルサーバーだと、月額料金があがるにつれて利用できる容量が増え、途中で容量が足りなくなった場合には、容量が大きくスペックの高い料金プランに変更することもできます。

独自ドメインが利用できない場合あり

無料レンタルサーバーは、独自ドメインを利用できない場合が多いです。

独自ドメインとは、取得費用を払って利用する権利を得た、世界でたった一つしかないオリジナルのドメイン名のことです。

独自ドメインを利用できることで、レンタルサーバーを移行した場合でも、URLが変わらずに移行先サーバーでもそのまま利用することができます。

しかし、無料レンタルサーバーでは独自ドメインを利用できない場合も多く、サービスが終了してしまったり、他のレンタルサーバー会社に移行したりした時には今まで使っていたURLが使えなくなってしまいます。

これはホームページの存続を考えると、致命的とも言えるデメリットになります。

この点、有料レンタルサーバーであれば独自ドメインを設定できないなんてことはなく、無制限で複数の独自ドメインを設定できるところも多いです。

ただし、無料レンタルサーバーでは完全に独自ドメインが使えないというのではなく、前項でご紹介した無料レンタルサーバーのXFREEのように、独自ドメインやサブドメインの利用個数に制限があるという場合もあります。

ちなみに、サブドメインとは独自ドメインをさらに分割して利用できるドメインのことです。

サーバーの安定性が低い傾向あり

無料レンタルサーバーは、1台のコンピューターのハードディスク容量を大勢のユーザーで共有しながら運用されます

無料レンタルサーバーはユーザーが増えても提供側に利益が出ないため、1台のコンピューターになるべく大勢のユーザーを詰め込もうとする傾向があり、その結果1人あたりに割り当てられるディスク容量が減ったり、サーバーが不安定になったりする可能性があります

サーバーが不安定になると重くてホームページが開かなかったり、エラーが出やすくなったりするというリスクも高まります。

自動的に広告が表示される

無料レンタルサーバーの提供側は、ユーザーのホームページ上に広告を表示した広告収入によって利益を生み出しているケースが多いため、ほとんどの無料レンタルサーバーでは、ユーザーのホームページやブログ内に自動的に(強制的に)広告が挿入されてしまいます

自動的に表示される広告はユーザー側で削除することができず、サイトデザインの邪魔になったり、サイト上の景観を損なったりしてユーザーの使い勝手が悪化することで、収益減少にもつながります

その点、有料レンタルサーバーは有料でサービスを提供している分、そこから十分に収益を得られるため自動的に広告が表示されることはありません。

MySQLやPHPなどのプログラミング言語が利用できない場合あり

無料レンタルサーバーは、MySQLと呼ばれるデータベース機能やPHPと呼ばれるプログラミング言語機能などが利用できないケースが多いです。

専門知識があまりない方からすると、MySQLやPHPなどの機能は必要ないのではないかと思われるかもしれませんが、実際には便利なホームページ作成ツールのWordPress(ワードプレス)や問い合わせフォームなどを動かす上で必要な機能だったりします。

しかし、MySQLやPHPなどの機能はサーバーに負荷がかかりやすい機能でもあるため、容量が少ない無料レンタルサーバーでは利用できないケースも多いです。

その点、有料レンタルサーバーだと月額500円ほどの料金プランからMySQLやPHPなどの便利な機能が利用できるものが多いです。

商用利用できない可能性あり

一部の無料レンタルサーバーでは、利用規約によって商用利用が禁止されていたり、条件付きで商用利用が許可されていたりと制限があるケースがあります。

ホームページを作成して運営していく場合、ただの趣味目的ではなく、何かしらの商用要素を含んでいてホームページを始めるケースも多いです。

商用要素というのは、自分のお店のページを作りたい場合はもちろんのこと、ネットショップや個人ブログでアフィリエイトを始めたい場合なども含まれます。

アフィリエイトは、Google AdSence(グーグルアドセンス)やAmazonアソシエイトを利用したページ内に広告を挿入するようなアフィリエイトも対象です。

無料レンタルサーバーを検討している場合は、利用規約で商用利用が禁止されていないかや制限がないかなどをしっかりと確認する必要があります。

この点、有料レンタルサーバーは、商用利用ができないなんてところはまずありません。

メールアカウントがない

無料レンタルサーバーでは、ほとんどの場合でメールアカウントを作成することができません

現在、世の中の多くのビジネス用ホームページで、独自ドメインのメールアドレスが利用されています。

弊社を例に出すと、独自ドメインの「t-tel.net」を利用したメールアドレス「office@t-tel.net」を使っています。

独自のメールアドレスを作成するメリットとしては、ユーザーからの信頼性が高まる点が挙げられます。

また、1つのドメインで会社の部署やスタッフごとなど複数メールアドレスを作成することもできるので、利便性が高いです。

しかし、大半の無料レンタルサーバーではメールアカウントを作成できないため、別途メールアドレスを持つことになるでしょう。

その点、ほとんどの有料レンタルサーバーはメールアカウントの作成に対応しており、ビジネス用ホームページの運用に活用できます。

本格的にサイト運営するなら、有料レンタルサーバーがおすすめ

サーバー

無料レンタルサーバーのデメリットである「サービス終了の可能性・サポート非対応・低容量・広告表示」などは、長期的にサイトを運営していく中で支障が出てくる可能性が高いです。

本格的にサイトを運営して利益を出していきたい場合には、無料レンタルサーバーではなく、有料レンタルサーバーを契約してサイト運用していくことを強くおすすめします。

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ホームページ制作でお悩みの場合は、弊社にご相談ください

メール

今回は、無料レンタルサーバーのメリット・デメリットなどについてお伝えしましたが、「よくわからないから丸ごとお願いしたい」「専門的で難しいから、代行してほしい」などの場合には、弊社にお問い合わせください

弊社にお問い合わせいただく70%は、専門知識を持たれていない読者様からです。

わかりやすい言葉でご説明させていただくように心がけておりますので、お気軽にご相談くださいね。

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