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SSL通信におけるポート番号とは?HTTPは80番・HTTPSは443番設定
SSL通信では、ポート番号と呼ばれる番号を利用します。
ポート番号とは、TCP(Transmission Control Protocol)やUDP(User Datagram Protocol)上のサービスを識別するための番号であり、コンピュータ上で実際にデータ通信を行うための出入口の番号とも言えます。
上記で記載したTCPやUDPとは、インターネットにおいてIPの上位層プロトコルとして標準的に利用されているプロトコル(=データ通信する際の手順や約束事)です。
WEBサイトのURLやホストのIPアドレスなどを住所に例えるならば、ポート番号は部屋番号のようなものにあたります。
ポート番号の種類
ポート番号の種類には、以下の3種類があります。
- Well Known Port Numbers(ウェルノウンポートナンバー)
- Registered Port Numbers(レジスタードポートナンバー)
- Dynamic Port Numbers(ダイナミックポートナンバー)
種類 | ポート番号 | 内容 |
---|---|---|
Well Known Port Numbers | 0番~1,023番 | 一般的なポート番号 |
Registered Port Numbers | 1,024番~49,151番 | 登録済みのポート番号 |
Dynamic Port Numbers | 49,152番~65,535番 | 自由に利用できるポート番号 |
ウェルノウンポート番号は、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)というインターネットに関する番号を割り当て・管理するアメリカの組織が管理しており、主にWEBサーバ側で利用されます。
TCPやUDPのポート番号のうち、有名なサービスやプロトコルがウェルノウンポートとして0番~1,023番に割り当てられています。
レジスタードポート番号も、IANAが利便性を配慮して登録・公開しており、ウェルノウンポート番号同様に主にWEBサーバ側で利用されます。
ダイナミックポート番号は、IANAに正式に登録されていないポート番号であり、主にWEBクライアント側で利用され、自由にポート番号を使用できます。
SSL通信では、ウェルノウンポートHTTPSの443番を利用
数多くのポート番号のうち、特定のサービスやプロトコルで使用するように決められているポート番号がウェルノウンポートになりますが、SSL通信ではウェルノウンポートのHTTPSプロトコルにあたる443番が利用されます。
特に有名なウェルノウンポートの例
プロトコル | ポート番号 |
---|---|
HTTP | 80番 |
SMTP | 25番 |
DNS | 53番 |
POP3 | 110番 |
HTTPS | 443番 |
インターネット通信を行う際に、原則としてドメインの後ろに「:(コロン)」と該当の「ポート番号」をつけてポート指定しなければいけません。
しかし、ウェルノウンポートの場合、「:(コロン)+ポート番号」の表記を省略することができます。
そのため、一般的にポート番号を省略したURLを利用することがメジャーとなっています。
上記2種類のドメインは、弊社のドメインになりますが、いずれも同一のWEBサイトを表します。
注釈として、ウェルノウンポートは、著名なサービスやプロトコルごとにポート番号があらかじめ決まっていますが、WEBサーバ上でサービスごとにどのポートで動作させるかをソフトウェアによって設定できる場合が多く、そのような場合は必ずしも特定のウェルノウンポート番号でなければサービスを動作・利用できないというわけではありません。
しかし、ユーザーの中にはセキュリティ面の理由から、SSL通信であればポート番号443番のみでSSL通信を行うように制限している場合があります。
そのような場合、443番以外のポート番号で設定しているサイトにアクセスした場合、443番のみでSSL通信を行う制限をしているユーザーはサイトを閲覧することができません。
アクセスの減少や売上減少を防ぐためにも、SSL通信を行う際にはウェルノウンポートのHTTPSプロトコルである443番の利用がおすすめです。
下記の記事では、SSL通信の仕組みや必要となるSSLサーバ証明書などについての情報をまとめていますので、よろしければご参照ください。
▼SSL通信とは?SSL通信の仕組みや証明書、確認方法などを徹底解説
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