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サイト全体のドメインやURLが変更するWordPress(ワードプレス)の移行・引っ越し時においては「リダイレクト設定」を行う必要があります。
リダイレクトとは、指定したURLやWEBページのアクセスを、他に指定したURLやWEBページに自動的に転送する仕組みのことです。
ドメイン・URLの変更を伴うWordPress移行時にはリダイレクト設定を行いますが、その方法は主に「.htaccessファイルを編集する方法」と「プラグインを使う方法」の2通りがあります。
「.htaccessファイルを編集する方法」は、サイトに関わる重要なファイルを編集することになり、WordPressやサーバーなどに関して知識を持っていないと少しリスクが高い作業のため、今回は初心者の方でも簡単にリダイレクト設定を行える「プラグインを使う方法」をご紹介していきます。
今回ご紹介するプラグインは、簡単で使いやすいとユーザー数も多い「Redirection(リダイレクション)」です。
リダイレクトを行えるプラグインRedirectionの詳しい使い方については、下記の項目をチェックしてくださいね。
WordPress移行時のリダイレクトには「Redirectionプラグイン」がおすすめ
WordPressのプラグイン「Redirection」とは、指定したURLに入ったアクセスを他の指定したURLに転送できる日本語対応の無料プラグインです。
主にWordPressサイトを移転した場合などによく使われるプラグインで、通常、リダイレクト設定を行うには「.htaccessファイル」を編集して転送設定を行いますが、初心者の方には難易度が高い作業になります。
ところが、このRedirectionであれば「.htaccessファイル」を編集することなく、簡単に301リダイレクト(=以前の評価を引き継ぎ、恒久的な転送を行う)を設定することができます。
これまでに100万以上インストールされており、多くのWordPressユーザーに利用されています。
下記は、Redirectionの説明文(日本語意訳)になります。
Redirectionは、WordPressで最も人気のあるリダイレクトツールです。
これを使用すると、301リダイレクトを簡単に管理し、404エラーを追跡します。
これによってエラーを減らし、サイトのランキングを改善できます。Redirectionは、数個のリダイレクトから数千個のリダイレクトまで、あらゆる規模のサイトで使用できるように設計されています。
10年以上にわたって使用されているWordPressプラグインであり、多くの方に推奨されています。そして、Redirectionは無料です!
WordPress引っ越し時のリダイレクト法をご紹介~Redirectionの使い方~
それでは、実際にRedirectionを使ってリダイレクト設定していく方法をご説明していきます。
インストールとセットアップ
まず始めに、WordPress管理画面の左サイドにある「プラグイン」の「新規追加」をクリックします。
続いて、画面の右上にある「プラグインの検索」と書かれている検索窓に「Redirection」と入力します。
下記のような画像のRedirectionプラグインが表示されたら「今すぐインストール」をクリックします。
インストールが完了したら、「有効化」をクリックしましょう。
続いて、WordPress管理画面の左サイドにある「ツール」をクリックし、その下にある「Redirection」をクリックしてください。
初回のみ、Redirectionのセットアップ画面が表示されるので、画面下部にある「セットアップを開始」をクリックします。
下記のような画面に遷移したら、「セットアップを続行」をクリックします。
今回は、特にチェックボックスにチェックを入れずに進めていきますが、404エラーのログや監視機能を利用したい場合は、上2つのチェックボックスにチェックを入れてください。
下記のような画面になったら、「セットアップ完了」をクリックして先に進みます。
Progressが100%になったら「完了!」をクリックして、セットアップは終了です。
301リダイレクトの転送ルール設定
上記でご紹介したRedirectionのセットアップが完了したら、リダイレクトの転送ルール設定をしていく画面に変わります。
画面中央にある「新しい転送ルールを追加」の欄で、
- 「ソースURL」部分に、リダイレクト元となる自サイトの相対URL(=転送元URL)
※転送元URLは相対URLではなく、「http(s)」から始まるURLでも問題ないです - 「ターゲットURL」部分に、転送先URL
※転送先URLは、外部サイトでも問題ないです
を入力し、「転送ルールを追加」をクリックします。
下記の画像は、実際に転送ルールを追加してみた例になります。
上記では、ソースURLに相対URLを入力していますが、相対URLではなく「https://t-tel.net/aaa/」とそのままURLを入力しても問題ありません。
「転送ルールを追加」をクリックすると、画面上部の転送ルールに追加されます。
転送ルールが追加されたら、転送元URLにアクセスしてみて、正常に転送先URLに自動転送されることを確認できれば301リダイレクト設定は完了です。
302・303・304・307・308リダイレクトの設定
リダイレクトの種類は301リダイレクト以外にも、302・303・304・307・308リダイレクトがあります。
多くのリダイレクト設定では301リダイレクトが使用されるため、Redirectionで転送ルールを設定すると、初期値として301リダイレクトが設定されますが、これ以外の種類を設定したい場合には、下記の方法で設定可能です。
上記でご紹介した301リダイレクトの設定方法と同様に「新しい転送ルールを追加」の欄で、ソースURLに転送元URL、ターゲットURLに転送先URLを入力します。
続いて、「転送ルールを追加」の右横にある歯車マークをクリックすると、下記のような入力項目が出てきます。
「次のHTTPコードと共に」の欄で「301-恒久的に移動」となっているのを、設定したい種類のリダイレクトに変更し、「転送ルールを追加」をクリックします。
一般的にリダイレクト設定では301リダイレクトが使用されますが、それ以外の各リダイレクトの意味は、下記の通りです。
- 302リダイレクト(Found)
以前の評価を引き継がず、一時的な転送を行う - 303リダイレクト(303 See Other)
GETメソッド(※1)に変換される転送を行う - 304 Not Modified
これはリダイレクトではなく、未更新を意味する - 307リダイレクト(Temporary Redirect)
GETメソッドやPOSTメソッド(※2)を継続して使い、一時的な転送を行う - 308リダイレクト(Permanent Redirect)
GETメソッドやPOSTメソッドを継続して使い、恒久的な転送を行うが、多くのブラウザではまだ未対応
(※1,2)HTTP通信でWEBブラウザからWEBサーバーに送るリクエスト種類の一つ。
リダイレクトの転送ルールの編集・削除方法
設定済みのリダイレクトの転送ルールを編集・削除したい場合には、設定時と同様にWordPress管理画面の「ツール」→「Redirection」をクリックします。
編集・削除したい該当の転送ルールにマウスのカーソルを持っていくと、転送ルールの下に「編集・削除・無効化・Check Redirect」という項目が表示されるので、行いたい処理をクリックしてください。
削除:設定済みの転送ルールを削除できます
無効化:一時的に転送を無効化できます
Check Redirect:設定済みの転送ルールが有効化どうかを確認できます
Redirectionのその他の機能(詳細設定)
ここからは、Redirectionの転送ルール以外の機能についてご説明していきます。
WordPress管理画面の「ツール」→「Redirection」をクリックすると、まず始めに「転送ルール」の設定タブが表示されますが、下記の画像のように転送ルール以外にも複数の設定タブがあります。
- 転送ルール
- Site
- グループ
- ログ
- 404エラー
- インポート / エクスポート
- 設定
- サポート
下記では、転送ルール以外にも使える便利な設定タブをいくつかご紹介していきます。
グループ
「グループ」タブは、転送ルールタブで設定するリダイレクトの転送ルールを、グループ化して管理することができます。
画面中央にある「グループを追加」の欄で、「名称」フォームの中に任意のグループ名をつけて「Add」をクリックしましょう。
ログ
「ログ」タブは、Redirectionによるリダイレクト履歴をログとして記録しているタブです。
ログタブ内では、いつ転送処理を行ったか・対象URL・リファラーとしてどこからアクセスがあったのかなどを確認することができます。
404エラー
「404エラー」タブは、サイトにアクセスしたユーザーが404エラーを表示させた場合の履歴を記録しているタブになります。
定期的にこちらのタブを確認して、404エラーが発生していないかをチェックしましょう。
インポート / エクスポート
「インポート / エクスポート」タブは、大量の転送ルールを設定したい場合に、CSVファイルで一括インポートすることができるタブです。
CSVファイルだけではなく、「.htaccessファイル」からもインポートが可能です。
また、既に設定済みの内容をエクスポートすることも可能です。
設定
「設定」タブでは、Redirectionのプラグインをインストールしたときに最初に設定したセットアップ内容などを、再設定することができるタブです。
この設定タブでは、Redirection開発者へ寄付することもできます。
(参考)「.htaccessファイルを編集する方法」はこちら
冒頭でも少しご紹介しましたが、ドメイン・URLの変更を伴うWordPress移行時のリダイレクト設定方法には、今回ご紹介した「プラグインを使う方法」と、もう一つ「.htaccessファイルを編集する方法」の2通りがあります。
中級者~上級者の方などで、「.htaccessファイル」を編集してリダイレクト設定を行いたい場合は、こちらの記事をご参照ください。
▼WordPressの移行(引っ越し)時にリダイレクトする方法!.htaccessでの設定方法をご紹介
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今回は、WordPressの移行時にプラグインを利用してリダイレクト設定する方法についてご紹介しました。
実際にプラグインでリダイレクト設定してみたけどなかなか上手くいかない場合や、よくわからない場合などには、お気軽に弊社にお問い合わせください。
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